災害時に愛犬を守るための6つの備え
もしも災害が起きて避難することになったら、愛犬をどうするか考えたことはありますか?
本記事では災害時に愛犬を守るために備えておきたいことを6つにまとめました。
ペットを飼われている方は是非とも読んでほしい内容です。
実は、愛犬とキャンプをすることも災害時の訓練になります。
気になった方はこちらもご覧ください。
6つの備え
- 住んている場所の安全確認
- ペット関連の防災計画を確認
- 避難時に必要なペットのしつけ
- ペット用の備蓄
- はぐれた時のための準備
- 同行避難の訓練
以下で詳しく説明します。
参考資料
・「人と動物の防災を考えよう」(公社)日本愛玩動物協会
・「ペットと被災したら」(公社)日本愛玩動物協会
・「人とペットの災害対策ガイドライン」環境省
1.住んでいる場所の安全確認
水害、噴火、土砂崩れなど、地域によって起こりうる災害は違います。
住んている地域のハザードマップを確認してみましょう。
例えば、東京都の場合。
検索 ○○区 ハザードマップ
2.ペット関連の防災計画を確認
住んている地域のホームページから、
「避難場所」「防災計画」「避難所マニュアル」
などを確認しましょう。
地域によって、書式が違うので、
次のことに着目しましょう。
そもそもペットを受け入れてもらえる?
避難所によっては、
必ずしも受け入れてもらえるとは限りません。
地域の防災計画を確認しましょう。
避難所でのペットの扱い
大きく「別居型」と「同居型」に分かれます。
別居型(現在はこれが主流)
飼い主と離れた場所に
ペット専用スペースをつくる。
(屋根のある駐輪場や学校の渡り廊下など)
同居型
ペット飼育者だけの避難場所をつくり、
ペットと同じ場所で過ごす。
ペットのクレートトレーニングができていると安心です
飼い主たち主体で運営
市町村の職員や避難所の管理者は、
人の対応で手一杯です。
飼い主たちが「飼い主の会」を組織して、
ペットに関する運営をすることもあります。
以下は、防災計画の一例です。
自分の地域の防災計画を確認しましょう。
避難所では、多くの人たちが共同生活を送っていますので、
ペットの飼い主の皆様は、
次のことを守って避難所生活を送ってください。
- 避難所運営委員会の指示には必ず従ってください。
- 「飼い主の会」を組織して代表者を決め、
飼い主の皆様で協力してください。~中略(他、全13項目)~
あなたのペットが、
武蔵村山市HP 「避難所運営マニュアル」について より抜粋 リンク
避難所の癒しの存在となれるように
ご協力をお願いします!
3.やっておきたい「しつけ」「トレーニング」
次の3つの「しつけ」ができていると、
避難生活に対応しやすく、ストレスも軽減できます。
- 社会化トレーニング
- クレートトレーニング
- 親戚や知人の家、ペットホテルなどに預ける練習
社会化トレーニング
「犬の社会化」には「犬の社会化期」といわれる期間が大きく影響します。
生後3~12週を「犬の社会化期」といい、
警戒心が少なく、様々なことを受け入れやすい時期です。
社会化期に人やほかの犬との良い経験(楽しい経験)をすることで、
将来、外交的・友好的になることがわかってきました。
クレートトレーニング
親戚や知人の家、ペットホテルなどに預ける練習
いつもと違う環境では、覚えたはずのしつけが
できないことがあります。
犬は、「マテ」「オスワリ」などの「号令」だけでなく、
「誰が」「どこで」といった情報も含めて行動をします。
例)「お母さんが」「自宅で」「オスワリと言った」→オスワリする
愛犬と一緒にお出かけしていろいろな場所に慣れることも大切です。
4.ペット用の備蓄
- フード、水(7日分)
- 薬(服用している場合)
- 食器
※ラップがあると洗わなくて済みます - 首輪・ハーネス・リード
※すぐに持ち出せる場所に置いておきましょう - ペットの健康手帳
- 飼い主の連絡先
- ペットが識別できるもの
(鑑札番号、マイクロチップ有無など) - かかりつけの病院
- ワクチン接種、狂犬病予防接種の記録
- 病気の有無、病歴、健康状態など
- 普段のフードの種類・食べる量
- 愛犬の現在の写真
※飼い主と一緒の写真もあるといい - すきなこと・いやがること
施設などに預ける際や、かかりつけ以外の獣医に
見てもらう際に重要な情報です。
- ブラシ、水の要らないシャンプーなど
- キャリーバッグ、クレート
- 逸走しないように頑丈なもの
- ペットが体の向きを変えられる程度の大きさのもの
- ペットシーツ
- 排せつ物を入れる袋
- ビニールシート、毛布など敷物
5.はぐれた時のための準備
ペットが動物愛護センターなどで保護された場合、
個体識別ができるものが装着されていれば、
飼い主を特定することができます。
- 鑑札
- 狂犬病予防接種票
- 迷子札
- マイクロチップ など
飼い主は、ペットと一緒に写った写真やペットの健康手帳を
持っていると、確認しやすくなります。
6.同行避難の訓練をする
ペットについては、普段のしつけやクレートトレーニングが重要ですが、
飼い主も訓練が必要です。
最近では、ペットの同行避難訓訓練をしているところもあります。
地域の防災訓練に参加してみましょう。
災害時にペットを連れて避難所に行く同行避難を想定した防災訓練が静岡県内で徐々に広がっている。ペットスペースの確保や避難に要する時間の増加といった課題もあり、継続的な訓練の必要性を訴える声が上がっている。
~以下略~
「あなたの静岡新聞23.01.12」リンク より
災害時、「ペットは飼い主との同行避難が原則」です。
一方、「飼い主の安全確保が最優先」であることを
忘れてはいけません。
「在宅避難」や「ペットを家に残す」ことが
適切な場合もあります。
さいごに
瞬時に適切な行動を選択することは難しいことですが、
「地域の情報確認」「備蓄」「避難訓練」「ペットのしつけ」をしておくことで、
避難行動の選択肢を増やすことができます。
- 住んている場所の安全確認
- ペット関連の防災計画を確認
- 避難時に必要なペットのしつけ
- ペット用の備蓄
- はぐれた時のための準備
- 同行避難の訓練
これらの備えをしておくことは、自分と愛犬の命を守ることにつながります。
できることから始めてみましょう。