土日に教習所で小型自動2輪(原付二種)免許取得
バイクの免許を取りたい!でも、土日しか教習所に通う時間がない、、、そんな人に読んでほしい記事です。土日の教習だけで小型自動二輪の免許を取得した経験をもとに、入校から免許取得までの流れ、時間、費用をまとめました。
- バイク免許の種類と教習費用
- 土日の教習だけで、どれくらいのお金と時間がかかる?
- 入校から卒業までの流れ
- 一発試験ってどうなの?
すでに教習所に通っている方はこちらが参考になります。
原付ライダーにお勧めしたい場所がこちらです。
教習所に行く前に
どの免許?入校条件は?
僕が通った教習所を例に説明します。
どの免許を取る?
バイクの免許は、
普通自動二輪(MT・AT)、大型自動二輪(MT)、小型自動二輪(MT・AT)
の5種類があります。
入校条件
僕が通ったところでは、大型は、普通または小型の免許がないと入校できませんでした。
ちなみに僕は小型MTで申し込みました。
「MT」と「AT」どっち?
費用については後述しますがATのほうが受講料が安いし簡単なのは間違いありません。
ただ「安いから」という理由でATを選ぶのはお勧めできません。
これは車の話ですが、僕の場合は最初の3年はMT車に、その後7年AT車に乗っていました。
僕が感じたのは「ATは楽だけど楽しくない」。
それもあって、バイクに乗ってみたくなりました。
もちろん、「楽」「簡単」というところを重視するならATで大丈夫です。
費用だけで判断しないようにしましょう。
教習所で必要なもの
これも、僕が通っていた教習所を例にしています。
- ヘルメット(ジェットかフルフェイス)
- バイク用グローブ
- レインコート(ひらひらしないタイプ)
- 腕、胸、足プロテクター ※無料レンタルも可
レンタルか持参かは教習所によって違いますので確認しましょう。
僕の場合、何も知らずに入校したので、その日の帰りに中古のヘルメットとグローブを購入しました。間に合わせのつもりでしたが、グローブはいまだに使っています。
レインコートは”雨の日は受講しない”という作戦であれば不要です。
ちなみに「ジェットって何?」と思ったのは僕だけでしょうか?
オフロード用のヘルメットで受講している方もいました。(ゴーグル外せばこれもOK)
ちなみに、こういうヘルメットはバイク用として売られていたとしてもダメです。
(外ではよく見かけますけどね?)
教習所の費用、時間、雰囲気
免許取得までの流れ
- 教習所入校
- 学科講習&技能講習…各免許の所定数の講習を受けます
- 技能検定…これに合格すれば、卒業です
- 教習所卒業
- 学科試験&適性試験(自動車免許所持者は学科試験免除)…所定の試験場で受けます
- 免許取得
教習所の費用は?
これも、僕が通った教習所のケースです。
教習所の講習は学科(座学)と技能(実技)に分かれていて、技能は教官からOKをもらえるまで再講習=追加技能が発生します。
そのたびに追加技能の料金を払うことになります。
すべての講習終了後に実施する検定は初回から基本料金とは別になっています。
これも同様に、不合格で再度検定を受ける場合は再度検定料金を払う必要があります。
教習所によっては、最初に一定額を支払っておくことで何回でも追加技能も検定も受けられる保険のようなものを用意しているところもあります。
追加技能や再検定が2,3回分の金額設定になっているようです。
その後、試験場でも、
- 受験手数料:1750円
- 免許証交付料:2050円
が必要となります。
つまり、小型MTの場合の最低金額は、
基本料金(103200円)+検定(3500円)+受験手数料(1750円)+免許証交付料(2050円)
=合計(110500円)
これに必要に応じて、追加技能料、再検定料、ヘルメット代、グローブ代が追加されます。
教習所所定の時間は?
まず、小型自動二輪と普通自動二輪の最短の受講時間です。僕が通った教習所の例です。
学科と技能に分かれていて、一つの授業が1時間です。
例えば、小型MTであれば、学科1回、技能10回、計11回(11時間)の講習を終えた後、技能検定、これに合格したら教習所卒業となります。
ちなみに、大型の場合、所持している二輪免許の種類によって時間が異なります。
教習所の雰囲気
自動車教習所というと若い人ばかりのイメージですよね。
僕も自動車免許を取った時は18歳でしたが、37歳でまた通うとは思いませんでした。
最初は少し気後れしていたのですが、同じくらいの年の方がちらほら、バイクや自動車の免許を取りに来ていました。
高齢者の運転講習もやっていました。
そのため意外と平均年齢は高く、若者の中でおじさん一人浮いている状況にはなりませんでした。
土日だけの場合、どれくらいかかる?
小型MT(普通免許あり)なので、
・学科1時間
・技能10時間+再講習1時間
・技能検定は1回で合格!!
かかった期間は・・・
3か月です!!
「なんでそんなにかかるの?」と思う人もいるでしょう。
僕も入校前は1日3時間ずつ受ければ、1か月もかからないと思っていました。
想定外だったポイントをまとめました。
- 技能は連続2時間まで
※集中力を要するためです。1時間休めばまた受けられます。 - 最短は無理
※スクーター(AT)でもうまく曲がれませんでした。 - 実質1日1時間まで
※1日に複数技能講習を予約しても再講習が発生するとその後はキャンセルに。 - シミュレーション
※機械の台数の関係で週に数回しか予約枠がない。
技能は2時間まで
最初の説明会で予定が崩れます。
当初は1日4時間くらい講習を受けて、2,3日で卒業するつもりでしたが1日連続2時間まで。
それでもその時は「1日2時間か、、、それでも1か月あれば余裕で終わる」と思っていました。
最短は無理
技能講習の最初はスクーター(AT)で練習をするのですが、思っていたより難しい。
教官が「ついてきてー」と言いながら前をスイスイ走っていくのですが、、、、
「いやいやいや、ついていけない」「うそ、曲がり切れないっ」ということで、最初から再講習決定(ー_ー)。
すべての技能講習に共通することですが1時間しかないのでテンポが速いんです。
最初は頭も体もついていくのがやっと。
実質1日1時間まで
再講習が決まってから分かったのですが、ほどんどの講習は前の講習を通過しないと受けられません。つまり、事前に予約をしていても無駄になってしまいます。
僕もすべてキャンセルすることになりました。
それ以降は予約を取り直すのも手間なので、受講は1日1時間にしました。
シミュレーション
これは難しいとかではなく、機械の台数の関係で予約枠が少ないので予約が取れないのです。
そのため2週間くらい間が空いてしまうこともありました。
しかも、10回の技能の中の3回くらいがシミュレーションなのです。
どうやら、自動車教習でいうところの路上教習の役割を果たしているようです。
車みたいに隣でブレーキを踏むことができませんからね。
技能教習、検定の内容
技能の内容と注意点
小型MTを例に挙げます。
技能は、全10回、AT走行1回、MT走行6回、シミュレーション3回です。
技能講習ーAT(初回の技能)
まずは2輪の感覚をつかみます。バイク用の教習スペースで、とにかく教官についていく。
技能講習ーMT
最初はバイク用の教習スペースを使います。ここで、クランク、S字、坂道、1本橋の練習をします。普通二輪の方は、スラローム、段差の練習もします。
3,4回目くらいから、自動車教習をしているコースに出て、車線変更、踏切、坂道発進、交差点、急ブレーキ、40キロ以上の練習をします。
一通りやったら、最後の1回は、技能検定で走る順路を回って覚えます。
技能講習ーシミュレーション
バイクは、所外教習がないため、街中や高速道路の練習をここで行います。
教室の一角に”ゲームセンターから持ってきたのかなー”みたいな機械が置いてあります。
基本的には教官の指示通りに街中を走っていきます。
技能検定の内容と注意点
すべての講習をクリアしたら、技能検定です。これに合格したら卒業です。
技能検定は、既定のコースを回ります。
僕が通っていたところでは、AコースとBコースがあり、どちらを走るかは検定の直前に教えられるというものでした。
自動車教習と大きく違うのは、コースを覚えないといけないということです。
- 教習中は教官についていくので一杯な状態。
- コースを通しで走れるのは最後の2,3回くらいだけ。
そんな状態ですので、空いている時間は教習所のコースを眺めておくことをお勧めします。
詳しくはこちら。
卒業後の適性試験
教習所を卒業したら、指定の試験場で本試験(適性試験、学科試験)になります。こちらも普通自動車免許を持っている方は学科試験は免除になります。
適性試験は視力検査、聴力検査、運転能力検査などです。運転能力検査も知識ではなく判断力のようなものを測るものですので身構える必要はありません。
一発試験って難しい?費用は?
教習所での講習を受けずに試験場で「学科試験」、「適性試験」、「技能試験」をうけるというものです。
合格すれば、費用も時間も節約できますので気になりますよね?
結論はお勧めできません。
教習所と同じような練習が安全にできる環境がある。または経験がある場合は別ですが、そうでない場合は教習所に通いましょう。
”急ブレーキ”や”スラローム”、”坂道発進”など、教習所以外ではなかなか安全に練習できません。
そもそも自分のバイクではしたくないですよね?
バイクは車とも自転車とも感覚が全然違います。
公道に出る前にその感覚を身に着けておく必要があります。
参考に一発試験の場合の費用を載せておきます。
確かに1発で受かれば安いですが、そこそこの出費は覚悟する必要があります。
- 受験料:2600円
- 試験車使用料:1450円
- 交付手数料:2050円
- 取得時講習料:12000円
- 応急救護講習料:4200円
- 合計:22300円
免許取得後わかったこと
みごと免許取得!!
免許取得に合わせてバイクを購入する人も多いと思います。
ここで問題なのが、これが公道デビューということです。
なぜがバイクショップって大きな道路沿いにありますよね?
できれば敷地内で練習をさせてもらいましょう。
もしくは郵送してもらいましょう。
最後に初めてバイク(カブ)に乗って感じたことを記載しておきます。
- 風が気持ちいい!!
- 燃費がいい
※ガソリン4リッターしか入らないのに、半日以上走っていられる - 駐車料金、通行料金、諸々安い
※車だと30分250円のところが、1時間100円だったりする - 駐輪場が止めやすい
※車が満車でもバイク用駐輪場は空いていることが多い
- 冬は防寒装備が必要
※冬だけはレッグシールドを付けたくなる - 車が目の前に割り込んでくる
- 60km/h以上で走ると疲れる
※最初に買ったパーツがウィンドシールドでした
以上、ではまた。